NPO法人ルカ子ども発達支援ルーム・児童発達支援事業所「そらのとり」

NPO法人ルカ子ども発達支援ルーム・児童発達支援事業所「そらのとり」のブログです

新代表理事あいさつ

ごあいさつ

代表理事 小野真樹

   

私たちの活動「ルカ子ども発達支援ルーム」がスタートしたのは、2017年2月のことです。最初のきっかけは、「子育てで困難を抱えている子どもや家族を支援する働きを始めたい」という、何気ないひとことでした。そこにたまたま同じ考えを持った何人かが集まりました。そして少しずつ歩みを進め、2020年9月にはNPO法人格を取得、そして2021年2月には、児童発達支援事業所「そらのとり」が開始となりました。

 

この活動の大きな特徴は、本当に沢山の人たちの力に支えられている、ということです。初期のメンバーたちは、それぞれが本業を持ちながら、ほとんど無償で、多大なる時間と労力をかけて協力をしてくれました。

 

そして「そらのとり」の立ち上げのときは、常勤とパートをあわせて、9人という大勢のスタッフを得ての出発となりました。そらのとりのスタッフは、それぞれがそれぞれの保育者としての経験や、自身の子育ての中で、悩みを経験し、それを乗り越えてきたメンバーです。そして、楽しみながら「そらのとり」での支援に取り組んでくれています。

 

もちろん、ときには、とても困った問題が発生してしまうことがあります。それでも「そらのとり」のスタッフたちは、その解決を、アイデアを凝らしつつ、なんとか見つけようとしています。そしてそれは決して苦痛ではなく、「楽しみ」として取り組んでくれるような、そんなスタッフたちが集まってくれました。

 

ところで、「支援」とか「人助け」などという言葉を使うと、何となく偽善のように聞こえてしまいはしないでしょうか。しかし、私たちの活動を支えてくれている人たちには、「助けたい」「役に立ちたい」という思いが溢れているように見えます。なぜでしょうか? 多分、こんなことだと思います。私たち自身もそれぞれが、子育てや家族や人生のことで、悩んだり乗り越えたりして生きてきました。だから今、同じように悩みを抱えた子どもや家族と関わって、そこに何か良い変化をもたらすことができたなら、この上ない喜びを感じるのだと思います。この喜びを、熱くなりすぎないほどほどの温かさで、支援の活動に込めるようにしています。

 

子育てには悩みがつきもので、発達障がいや、その他の気がかりのある子育てならなおさらです。その大変な子育てを、たったひとつの家族で何の援助も受けずにやり切るというのは、尋常ならない困難なことです。しかしそもそも人類は、古来は、たったひとつの家族で子育てをするのではなく、多くの家族が集まって、助け合いながら子育てをしていたと言われています。だから、私たちの「ルカ子ども発達支援ルーム」では、困難な子育てを、ともに悩み、ともに考えながら乗り越えていくことを大切にしています。

 

困りごとを打ち明けて支援の門を叩くことは、たしかに、勇気がいることなのかもしれません。しかし私たちは、悩みを独り占めせずに、その悩みを私たちにも少し分けてはくれはしないだろうか、と願いながら、門を開いてお待ちしています。

 

NPO法人ルカ子ども発達支援ルーム 代表理事 小野真樹